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今日の出来事
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今回、CS放送(日本映画専門チャンネル)で初見。

本放送の後に、平山監督、原田美枝子、野波麻帆のインタビューがあり、その中で、原田美枝子が言った「豊子はずっと孤独でかわいそう」との言葉が心に響いた。

原田美枝子曰く、あれだけの虐待を受けた娘・照恵は、新しい自分の家族である娘を、愛して愛されることにより癒された。しかし、虐待をし続けた母・豊子は、最後まで愛することに飢えたまま、孤独である、と言うのだ。

男をとっかえ引っ変えしても、決して満たされない心。
それは、愛されることを知らないが故に、愛されることばかり求め、自らは愛そうとしなかったということなんだろう。

唯一、豊子が愛した照恵の父は、豊子の照恵に対する虐待が原因で自分の元を去っていく。この最初のシーンが、最後のほうに繰り返し使われる。豊子はその時、「どこでもいっちまえ、ばかやろう!」などと罵詈雑言を吐いていたのだが、最後のほうで「あんたがいないと生きていけないよ」と泣く。このセリフは最初のシーンでは聞こえない。最後になって明かされるのだ。

初めて愛し愛される存在(照恵の父・陳文雄)が出来た豊子なのだが、愛されることを知らなかったがために、自分の子供までが嫉妬の対象になっていった。照恵を身ごもった時に「あの人に捨てられる」からと中絶しようとするのだ。

しかし、そんなに愛した男は、娘の照恵と共に自分の元を去って行った。娘はもはや、憎しみの対象でしかない。この経緯を考えると、許されることではないが、娘を虐待する気持ちが分からなくもない。

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昔、宝塚歌劇が好きで、通うためによく利用していた阪急電車・今津線。
その懐かしさもあって期待は大。原作読んでないので、真っ白の状態で観ました。

実際、今津線に慣れ親しんだからでしょうか、中谷美紀とおばちゃん軍団のリアリティのなさにがっかり。
中谷美紀は、もう普通の女はやらないほうがいいのではないか?と思ったほど、芝居がぎょうぎょうしい。
っつうか、寝取られた相手の男なんかはなっから相手にする訳ない、って思わせるほどの貫録。
そこからして感情移入出来ない。
安めぐみの使い方もすごくステレオタイプだと思った。
そのステレオタイプの典型が、あのおばちゃん軍団。
ひと昔前の吉本新喜劇?と思わせるわざとらしさ。あまりにも浮き過ぎです。
新喜劇に徹するなら浅香あき恵くらい使って欲しかった。あとシルクとか。
そしたら割り切れて笑えたかも。
判で押したような「大阪のおばちゃん」に「リアル大阪のおばちゃん(私)」は悲しくなりました。
デフォルメし過ぎやろ…って。
それとせっかく今津線なのに、宝塚ファンが一人も出て来ないのは不満でした。唯一、その大阪のおばちゃんが「タカラジェンヌ御用達の美容院」という言葉が出てきてホッとしました(笑)。
役者はほとんど関西圏出身者を使っていたようなので、関西弁はかなり自然でした。
西宮や宝塚はそんなに関西弁がきつい土地柄でもないから、かえってきつい大阪弁は不自然かも?
戸田恵梨香はかなり自然で、後半が特に良かった。
やはり素晴らしかったのは宮本信子。上品なおばあちゃんだけど、最後にキレる。昔の恋人にうり二つの玉鉄にポーっとなるところが可愛い。
話題の子役、芦田愛菜ちゃん、へんにこ慣れてブキミ…。
谷村美月もうまいね。

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連休最後の前日がレディースデイだったので、「ザ・ライト エクソシストの真実」を観た。

梅田で観たせいか、結構混んでた。

地元のシネコンなら確実にひとケタしか客がいないと思われるのだが・・・。

エクソシスト、と聞くとあの映画が思い起こされます。

"エクソシスト=悪魔払い"というれっきとした職業が存在し、この映画は、現実に起こったことを元に作られてるそうです。

日本でいうところのイタコ?

TVで霊能者がよく除霊とかやってますが、あれの外国版って感じ。

エクソシストは、神父様しかなれないみたいね。

信仰心の薄い神学生がなぜか才能を見込まれ、エクソシストの修行をする、簡単に言うとそんな話。

なので神学生は、初めは悪魔に取り付かれた少女を見ても、単なる精神障害と疑っている。

何よりも、自分は神父になる気がないので、エクソシスト入門講座が終わったら普通のお兄さんに戻る気でいる。

そんな彼を少女の中にいる悪魔が、悪の言葉を囁いたり、信仰心がないことを当てたり、自分の親の言葉を言ったり・・・そうするとこれは本当か?と思いだす。

映画の「エクソシスト」でも、悪魔払いする神父様が悪魔にいろいろ言われて心乱れるシーンがあったなあ。

悪魔は何名しかいないらしく、神父様に「名を名乗れ!」とか言われて「グール(やったっけ?)!!」とか名前を叫んだら負け、みたいな除霊なのね。

日本ならお経唱えたりすると、憑いてた霊が出てきてしゃべり出す、そこで霊媒師が「悪霊退散!」とか言うんだよね。

やっぱやり方は似てるかな。

悪魔はエクソシストのベテラン神父様に最後は取り憑くんだけど、演じてるのがアンソニー・ホプキンスだから、悪魔が取り憑いたときはまるで「羊たちの沈黙」のレクターみたいやった(^^;

信仰心の薄かった神学生は、エクソシスト体験をした結果、神父様になりました!

演じてる役者がイケメンだったので、実際こんなイケメン神父いたらやばいんちゃうん?といらん心配をしてしまった。

今日は家でレンタルDVD「東京物語」を観た。

なぜ今頃?ということですが、最近読んだ茂木健一郎の「化粧する脳」で紹介されてて観る気になったわけ。

茂木さんは「東京物語」を毒のある映画、と言っていたんですわ。

どこがなんやろ?と思い観ました。

小津作品の最高傑作で、世界からの評価も高い作品ということですが・・・

正直、どこが評価されてるのかは分からなかった。

でも、内容はすごく普遍的なことだし、今でも十分通じる内容だということに驚いた。

私が生まれる10年前、つまり昭和26年の作品。

核家族、家族関係の希薄さ、などを描いてる。

田舎のおじいちゃんおばあちゃんが、東京に住む娘や息子に会いに行って邪険にされて、東京から帰ったとたんにおばあちゃんが亡くなる、という話。

東京や大阪で暮す娘や息子たちは自分の生活が精一杯で、老いた両親に優しくする余裕もない。

そんな中で唯一優しかったのが、戦死した息子の未亡人。夫に死なれた後、再婚もせず一人で会社勤めをしている。

これが原節子。なるほど、綺麗っつうか派手な顔立ち。

それとびっくりしたのは、この時おじいちゃん役の笠智衆は当時48歳だったそうで・・・。

私は笠智衆は「おれは男だ!」のおじいちゃんのイメージしかないもんで、そんな名優だとは知りませんでした。

「おれは男だ!」はこの作品の20年後くらいの筈だから、その時は本当のリアルおじいちゃんだったんだ。

しかし48歳とは思えないおじいちゃんぶり。特殊メークもしてなさそうだし。

結論といたしまして、「家族」の絆ってもろいのね~、でした。

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そいえば、昨日CS(シネフェル・イマジカ)で映画観ました。
1974年作品で「サブウェイ・パニック」。
面白い作品だってことは知ってたので、観ることに。
(面白いってのは、たぶん浜村淳が力説してた。)
内容は、地下鉄をハイジャックするハナシ。
この題名の「サブウェイ・パニック」、原題は「サブウェイ・パニック」じゃないんだって。
カタカナの題名でも日本オリジナルだったのか!
その頃、パニック映画全盛期だったから、そういう題名になったらしい。
その頃の映画といえば、「タワーリングインフェルノ」。
リアルで観たけど、面白かったなあ。
さて、この作品の見方として「パニック映画」であるのと、もうひとつユーモアというか、笑える場面もあったりする、と紹介されていた。
映画の冒頭、主人公の刑事が地下鉄の管制室を、日本から来た地下鉄会社の重役を案内するというシーンがある。
日本人4人は、誰にでもぺこぺこお辞儀をして、カメラをぶら下げ・・・といったステレオタイプで描かれる。
ウォルターマッソー演じる刑事はその4人を案内するんだけど、ずっと英語でしゃべっておきながら、「どうせ英語分かっていない」などと失礼なことをぬかす。こういう場面で、アメリカ人ってすっごい上から目線なのね~ってちょっぴりむかつきました(笑)。
だが、しかし!英語分からないだろって思ってた日本人たちが最後にペラペラと英語をしゃべりだし去っていくシーン、あれがアメリカでは大うけだったんだろうな。
今でもよくあるパターンやね、これ。
欧米人に対して悪戦苦闘して英語でしゃべってたら、最後に「おおきに、ほなさいなら!」ってベタベタの関西弁で返す、という使い古されたギャグ。
使い古されてても笑えるから不思議。

で、映画ですが、古さを感じさせない面白さでした。これまたステレオタイプな言い方(苦笑)。

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昨日、BS・TBSでやってた昔のドラマ。
「黒い画集・坂道の家」。1991年の作品。
松本清張原作で、主演は黒木瞳といかりや長介。

私はこれリアルタイムで見てた。
なんかすごい覚えてる。
それほどインパクトがあったんだと思う。

ケチで真面目な商店のオヤジが、若いホステスに溺れて身の破滅に至るハナシ。
舞台は昭和30年代。天皇のご成婚のころ。
その頃はTVや洗濯機なんて庶民にとっては夢のまた夢…なのに、このアホオヤジは
ホステスにそれらを買い与え、家まで買い与え、貢ぐ、貢ぐ。

舌っ足らずのしゃべり方で嘘ばかりつく黒木瞳の魔性の女ぶりがすごい!
それにコロッと騙されて、嫉妬で狂気じみていく冴えないオヤジのいかりや長介もすごい!

ホステスはオヤジのことは好きでも何でもなかった、と後にカミングアウトするのだが、
それにしては芝居が込み入ってたりする。
自分の部屋にいた若い恋人のことを「弟よ」などとしゃあしゃあと言ったり、
男が「弟」ではないことがバレたら「私はあいつに脅されてたの」と言ったり…
すご~くはかなげに見せておいて実は…いや~女は怖い!

先週見た映画は「カルメン3D」。
イギリスで上演されてたオペラ・カルメンを3Dで撮影したもの。
料金は割引なしの3000円!たかっ!
でも、イギリス行ってオペラ観ること考えたら安いもんです。

今まで観た3Dは、なぜこれを3Dにする???みたいな作品ばかりだったんやけど、
この作品に関しては、多いに3Dの価値あり!
3Dにすることで、舞台の奥行きが体感出来るのはすごい!

カルメンも先ほどのドラマと同様、真面目な男が女によって破滅の道を辿るんですねえ。
いかりや長介は黒木瞳に殺されるんだけど、ドン・ホセはカルメンを殺す。
どちらにも共通するのは、男の嫉妬。
男の嫉妬はほんま醜い。

時を同じくして、似たようなハナシを観てしまった訳だけど、古今東西人間のやることって
そうそう大差ないんだよね。

殺されようと殺そうと、そこまで情熱を持てたことはいいんではないか?
ちょっとうらやましくなる。


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