今日の出来事
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シネフェルイマジカで今日の昼間にやってたので観た。
初見です。 ティファニー前でパンを食べるところとか、変な日本人のシーンとかはぶつ切りで見たことはありましたが。 昼食後に観たので、途中で眠くなり30分ほど未見となりましたが(-_-;) 村上春樹の新翻訳版を読んでいた…と言っても途中で中断しておりましたが、何故かラストだけ気になるから読んでいました。 オードリーヘップバーン演じる高級娼婦ホリーは、「誰にも束縛されたくない」という強いポリシーの元、最後も一人でどこかに行ってしまうというラストだったハズ。 それが映画では、売れない男前の小説家とハッピーエンドになってました! 原作者のカポーティーも唖然だったそうです。 映画のレビューを読んでると、その違いが観た人にとってもかなり違和感あるようでした。 私もそう。 な~んか薄っぺらい感じでした。 この作品のオードリーヘップバーンって幾つだったのか? 意外とフケて見えてしまったな。 調べてみたら32歳でした。ま、そんなもんか。 今年日本で流行りの(流行らせてる?)レトロなファッションや女優帽など、ファッションやインテリアは今見ても素敵やな~と思った。 オードリーヘップバーンのホリー役は、元々マリリンモンローがするはずだったそうな。へえ。 カポーティーもそれで映画化をOKしたのに、マリリンモンローが降板しちゃったから、オードリーヘップバーンが演ることになり、それで台本書き直したんだって。 だからあんな甘ったるいラブストーリーになっちゃったのか、残念。
バレエを背景に心の闇を描くこの映画。
主人公の心の闇は様々。 プレッシャー、性に対する嫌悪感、欲求不満、嫉妬、焦り、母の過保護などなど… その中でも一番重く心にのしかかっているのは、やはり母親の存在と思う。 ニナの着る服は少女のようなピンク、部屋にはぬいぐるみ。 いつまでも私の可愛い娘で居て欲しいと願う母に応えるようなその出で立ちや振る舞い。 母は娘にことあるごとに「スウィートガール」と呼びかける。 親離れ、子離れ出来ない母娘は、お互いになくてはならない存在であると同時に、心の底では憎しみ合っていたに違いない。 母は自分のキャリアを娘のために捨てたのだから、娘は自分の言いなりで当然と思っている。 しかし、娘はバレエにおいては自分のほうが上であると自覚している。 が故に、母を心の底では見下している。 母もプリマに抜擢された娘を誇らしく思う反面、悔しく妬ましい。 ニナの選んだ結末は、ねじれた親子関係にピリオドを打つためだったようにも思える。 が、その反面、やっと全てから開放された安堵感も感じられるのだ。
観た感想を書いたにも関わらず、後から後からいろんなことに思いが及ぶ「愛を乞うひと」。
主人公の照恵は、娘もある程度成長してから、自分のルーツを探す。 父の遺骨探しと言いつつ、本当は母を探していた・・・と娘に言われるのだ。 最後に、実は生きていた母と対峙するシーン。 暴力母は、海沿いで小さな美容院を営んでいた。 母は今でも現役で働いている。 老いた母を原田美枝子が特殊メークで演じ、一人二役でのシーンが圧巻。 客を装い訪れた娘に気づくこともなく、無愛想に接客する母。 途中で母は娘に気づくのだが、決して自分からは声をかけない。 娘も名乗りはしないが、母が気づいていることに気づき、「私も昔、美容師になりたかった」 「それは唯一母が髪を梳くのが上手だと褒めてくれたから」とカマをかけるようなことを言う。 その言葉に動揺することもなく淡々と手を進め、最後に「二千円になります」とだけ言葉をかける。 最後に娘は決死の覚悟で母に声をかけようとするが、丁度その時、外から母の今の男が帰って来たため、声をかけそびれる。 このあたりの描き方が上手いな、と思いました。 原作通りかもしれないけど、母は美容師になっていた、という事実に驚いた。 娘が社会人になるまで夜の商売をしていた風だったのに、娘がとうとう逃げたあたりから改心したらしい。 だからと言って、性格が優しくなるはずはなく、そのまんま。 その描写がなんだかリアルで素晴らしいと思った。 娘は今でも母を思い続けていたのが、この再会で完全に母と訣別することを決める。 「あんな母に私はかわいいよ、って言って欲しかった」と言うと、その娘が「お母さん、 かわいいよ」と答えるシーンは号泣必至。 |
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