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今回、CS放送(日本映画専門チャンネル)で初見。

本放送の後に、平山監督、原田美枝子、野波麻帆のインタビューがあり、その中で、原田美枝子が言った「豊子はずっと孤独でかわいそう」との言葉が心に響いた。

原田美枝子曰く、あれだけの虐待を受けた娘・照恵は、新しい自分の家族である娘を、愛して愛されることにより癒された。しかし、虐待をし続けた母・豊子は、最後まで愛することに飢えたまま、孤独である、と言うのだ。

男をとっかえ引っ変えしても、決して満たされない心。
それは、愛されることを知らないが故に、愛されることばかり求め、自らは愛そうとしなかったということなんだろう。

唯一、豊子が愛した照恵の父は、豊子の照恵に対する虐待が原因で自分の元を去っていく。この最初のシーンが、最後のほうに繰り返し使われる。豊子はその時、「どこでもいっちまえ、ばかやろう!」などと罵詈雑言を吐いていたのだが、最後のほうで「あんたがいないと生きていけないよ」と泣く。このセリフは最初のシーンでは聞こえない。最後になって明かされるのだ。

初めて愛し愛される存在(照恵の父・陳文雄)が出来た豊子なのだが、愛されることを知らなかったがために、自分の子供までが嫉妬の対象になっていった。照恵を身ごもった時に「あの人に捨てられる」からと中絶しようとするのだ。

しかし、そんなに愛した男は、娘の照恵と共に自分の元を去って行った。娘はもはや、憎しみの対象でしかない。この経緯を考えると、許されることではないが、娘を虐待する気持ちが分からなくもない。

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