今日の出来事
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村上春樹の最新エッセイ「おおきなかぶ むずかしいアボガド」を読んでたら、他の村上春樹のエッセイを読みたくなって読み返してます。
小説ではなく、エッセイ。 村上春樹のエッセイって、ひとりボケツッコミがあったりして面白い。っつうか可愛いって思う。 根が関西人だから? ま、そんなんで、家にあるエッセイを読み返してたところ、途中までしか読んでいないのに気が付いたのが「約束された場所で」と「アンダーグラウンド」。 「アンダーグラウンド」は地下鉄サリン事件の被害者のインタビュー集で、その後にオウム元信者のインタビュー集を出してます。それが「約束された場所で」。 二つとも、村上春樹の作品のようでそうでないような…という訳で途中で挫折してました。 「アンダーグラウンド」なんてめちゃめちゃ分厚いのにページが2段になってるので読みにくいし。文庫本なので字が小さいし(;´Д`) とりあえず「約束された場所で」はそこそこの厚さで、字も普通なもんで、こっちから取りかかりました。 オウムの元信者のインタビューとそれについて河合隼雄さんとの対談、という構成。 驚くべきことに、村上春樹は河合さんに「オウム信者にシンパシーを感じる」みたいなことを言ってるのだ。 それに加えて「地下鉄サリン事件の被害者の方がクセがある人が多い、共感を持てるのは元オウム信者」みたいなことまで言ってる。 このインタビューやオウム事件、阪神淡路大震災などで感じたことが、少なからずその後の作品のベースになってるようですね。「1Q84」もカルト教団が出てきます。(この教団のモデルはヤマギシっぽいけど。) オウム元信者は、純粋に教団の教えに惹かれ、真面目に修行してた「いい人」なんだそうだ。 出家して共同生活しているうちに、疑問を持ち始めてた人もいるみたいだけど、それを言ったら「ポア」されたらしい。「ポア」って流行語っぽく使われたたね、確か。 麻原はインチキだけど、教えは間違っていないって言う元信者が今でも多いらしい。う~ん。 河合隼雄さんが言うには、「人には生まれながら悪を持っている。生きている限り、煩悩は捨てられない。」はずなのに、オウム信者は出家すれば煩悩はなくなり、悪もない、理想の社会が待っている、と思い込む。 そういうことから、いい人の集団が一番怖いんだって。 実行犯は、「私たちは理想の社会を作るためにポアするのです」とか麻原が言ったからサリン撒いたんだもんね。 エリートと言われてた医者や、高学歴の人たちが何故?とよく言われてたけど、結局彼らは人格的に未熟だった。何故なら人間である限り、煩悩を捨て去ることなど出来ない、一生戦い続けないといけないのに、それが苦しいから放棄したい気持ちが強かった…つまり未熟なんですって。 村上春樹は、オウム元信者はいい人が多かったけど、入信する原因は少なからず家庭の事情があるって言ってる。家庭に心の安らぎを得られなかった、みたいな。 全てがそうではないと思うけど、心の未熟さということに関しては、それまで育って来た環境が影響している、とか。 そう言われると、未だに未熟な母は不安になる。 母がこれだから、息子や娘はどうよ!? 河合隼雄が言ってるように、人間は一生煩悩と向き合わなくてはならないのであれば、一生未熟でもいいのかな~なんてね(メ・ん・)? PR |
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